| バリアフリー住宅?(その2) |
『バリアフリー』 イコール 『障害の無い』 と言う意味合いもすっかり定着しました。
住宅でも、出来るだけ長く今の住まいで生活したいという希望が多いので、
障害の無い住まいとして、『バリアフリー住宅』を求める声も、多くありますし、
住宅金融支援機構(
旧住宅金融公庫)でも、バリアフリーへの融資も認められるほど、一般的になって来ました。
手すりを付けたり、車椅子が通れるお風呂の入り口や廊下の巾を広くしたり、
ホームエレベーターを付けたりするのは、
これからの住まいにはとても有効だと思うのですが、
少し疑問に思うのは、もっとも基本と言われている段差の解消です。
現在の住まいから段差が解消されれば、より安全な住まいになるとは思うのですが、
住まいの中だけが生活圏の全てでは無いと思います。
外に出れば、歩道と車道には段差があるし、他の家に行けば、当然のように段差が存在します。
段差ばかりに目を奪われると、家から一歩も出られなくなるような気がします。
確かに、段差があるより無いほうが良いと思いますが、
玄関の段差とか、和室と廊下の段差とか、
住まいの段差というのは、からだが覚えているものだと思う。
『ここ』には段差があるから、家具などに掴まって、、、、などと、
思考や、からだは工夫をするものであるし、
全ての段差が無くなった時の方が、段差に対して免疫が無くなり、
段差に出会ったときは、より危険なような気もします。
それよりも危険な段差というのは、突然に出現する段差だと思います。
和室の畳の上に、昨日まで無かったのに、じゅうたんを敷いたとか、
玄関マットが、厚地のものに変わったとか、たった数ミリの段差ではありますが、
そのような日常の変化が最も危ない段差だと思います。
それに住まいが、和洋折衷というスタイルを歩んでいる限り、段差は無くならないと思います。
和洋折衷の中では、じゅうたんや、アクセントラグのようなものは、
切り離せないと思います。
玄関マット、台所の床の汚れ防止用マット(冷えへの対策でもあるようです。)、
トイレマットに脱衣場の足ふきマット。
それらのものは、位置が変わったり、大きさが変わったりするので、
からだが覚えたスタイルを壊してしまい、突然の障害になってしまいます。
お金を掛けて段差を取り除くことを考えるより、
日常で変化する段差に、もっとも気を付けなければいけないことだと思います。